独自動車部品大手INAシェフラーグループ傘下のLuK(ルック)のハンガリー子会社であるルック・サバリア(LuK Savaria)はこのほど、同国西部ソンバトヘイにある工場で拡張工事に着手したと発表した。
ルック・サバリアはソンバトヘイ工場でクラッチとねじり振動ダンパーの生産を手がける。今回の工事では、床面積3,500平方メートルの新生産棟を設け、そこに特殊機械や工具、ZMSスプリングの生産を移管する。その後、現在の生産棟の改修も行い、主に熱処理と圧縮工程部門を拡張する。また来年にはフライホイールとクラッチ板の新生産ラインを設置する。
ルック・サバリアはまた、敷地内で床面積8,000平方メートルの新物流センターを来年着工する。
ルック・サバリアは1997年よりソンバトヘイ工場を操業する。現在は3,500人を雇用し、BMW、アウディ、フォード、フィアット、プショー、メルセデス、いすゞ、オペル、現代自動車に製品を供給している。
ソンバトヘイ工場の生産棟は現在、床面積7万5,000平方メートル。投資残高は約3億8,500万ユーロで、シェフラーグループ第4の規模を誇る。世界の新車の約10%に同工場製のクラッチが使用されている。
同工場は昨年、クラッチ8,850万個、クラッチ板1億枚、デュアルマス・フライホール3,750万個、ダブルクラッチ310万個、クラッチレリーズ1,320万個を生産した。昨年の売上高は7億9,000万ユーロ、純利益は4,400万ユーロ。今年は売上高8億5,400万ユーロ、純利益5,550万ユーロを見込む。