電通は13日、国外本社「電通イージス・ネットワーク」(ロンドン)がロシアの広告代理店、ピープル&スクリーンズ(モスクワ)に出資すると発表した。出資比率や金額など詳細は明らかにされていない。モバイル広告が大きく拡大するロシアで現地有力企業と合弁し、グループの成長戦略を加速する。
電通によると、ピープル&スクリーンズは2015年の設立。媒体の振り分けや広告枠購入などメディアエージェンシー事業全般を手がけ、顧客の予算を最大限に活かす広告の計画立案・実施を目指している。特にモバイルやテレビなどオンラインとオフラインをまたぐ、全ての広告メディアの効果測定と、それに基づくより効果的なメディアプランニングに定評がある。顧客企業には電子商取引やゲーム事業を行うモバイルアプリ企業が多く含まれる。
ロシアではスマートフォンの普及とともにモバイル広告が飛躍的に伸張している。電通イージス・ネットワークの推定では、2016年は前年比で80%増加し、今後も大きく伸張する見通しだ。