ロスネフチがクルド自治区のパイプライン権益取得

ロシア石油最大手の国営ロスネフチは19日、イラク北部のクルド人自治区にある石油パイプラインの経営権を取得することで自治区政府と合意したと発表した。中東で政治的・経済的な影響力を高めたいプーチン大統領の戦略の一環とみられる。権益シェアはロスネフチが60%で、残り40%は自治区の石油オペレーターKARが保有する。情報筋によると、ロスネフチは18億米ドルを投資する。

ロスネフチはすでに、開発権益を持つ5つの石油鉱区に4億米ドルを投資することで自治区政府と合意していた。5鉱区全体の推定埋蔵量は6億7,000万バレル。来年中に試験生産を開始し、2021年までに必要な設備一式のEPCI(設計、資材調達、建造、据付)を行う予定だ。

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