精密ばねの製造販売を手がけるアドバネクス(本社:東京)が来年8月、チェコで新工場を開所する。2020年までに欧州売上高を3,800万ユーロに増やす中期計画に基づくもので、デベロッパーのCTPが運営する工業団地「CTParkプラハ空港」に入居する。フルタイム換算で最大60人を雇用する。
整備中の工場の面積は8,500平方メートル。自動車、航空宇宙、医療機器、医薬品、事務機器、運輸、建設業界向けに、深絞り部品、極細スプリング、インサート成形品を出荷する。
アドバネクスは1946年に設立された。英国、中国、米国、タイなど世界23カ国で事業を展開する。
欧州事業は英国子会社が統括しており、昨年はドイツに販社を、チェコに子会社を設立した。チェコを工場立地に選ぶ上では、◇自動車産業を柱に底堅い成長を続ける経済◇高い技能を有する人材の豊富さ◇整った交通インフラ――などが決め手となった。