中東欧諸国の景気好調、消費が成長をけん引

中東欧の欧州連合(EU)加盟国の経済が好調だ。7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は軒並み拡大し、中でもルーマニアは前年同期比で8.6%も伸びた。賃金上昇による個人消費の増加が成長をけん引している。ただ、今後はインフレ率と金利の上昇が見込まれることから景気の勢いが鈍りそうだ。

ドイツをはじめとするユーロ圏の景気回復に伴い、中東欧のEU諸国の輸出が拡大した。中東欧では未だに金利が低く、失業率も記録的な低水準にあり、個人消費が大きく伸びた。

ただ、エコノミストらによると、今後は景気が減速する見通し。賃金上昇でインフレが加速し、各国中央銀行が利上げを実施する公算が高いためだ。

欧州委員会は最新予測で、中東欧経済の成長率が来年低下するとみている。特にルーマニアは4.4%と大きな落ち込みが見込まれる。

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