白物家電の独ミーレ、ポーランドに新工場

高級白物家電メーカーの独ミーレは10日、ポーランド中部のウッチ近郊に同社2番目の洗濯機工場を建設すると発表した。ギュータースロー本社工場の生産能力が限界に近付いているためで、新工場の整備で成長を維持する。第1期の投資額は5,000万ユーロ超に上る見込み。

ウッチは人口70万人を擁する同国第3の都市。ミーレは立地理由として◇長年にわたる産業の伝統◇豊富な熟練労働者◇下請業者やビジネスパートナーのネットワーク◇ベルリン―ワルシャワ間の高速道路や最新の大規模貨物ターミナルなどによる物流の便――を挙げている。

新工場の着工は2018年上半期、稼働開始は20年を予定している。当初は3交替の従業員350人体制で、年産能力は25万台。現地経済紙『プルス・ビズネズ』によると、最終的に従業員を1,500人まで増員する計画だ。

工場用地は29万平方メートルと広大で、必要に応じて新工場を拡張することも可能。生産だけではなく物流機能も整備する。

ミーレは本国ドイツのほか、オーストリア、チェコ、中国、ルーマニアで工場を操業する。2016/17年度の売上高は39億3,000万ユーロだった。

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