ハンガリー中央統計局(KSH)が13日発表した2017年9月の鉱工業生産高(確報値、稼働日調整済み)は前年同月比で8.1%増加し、伸び幅は前月の6.7%から1.4ポイント拡大した。「コンピューター・電子・光学製品」と「ベースメタル・金属加工品」が大きく増加し全体を押し上げた。前月比では0.7%減少した。
分野別でみると、構成比重の大きい製造業が5.7%増加したほか、鉱山・採石業も14.6%増加した。エネルギーは2.6%減少した。
製造業では輸出の増加した「薬品・医薬品・植物性製品」が27%増えたほか、「コークス・石油精製品」は49%増と大きく伸びた。製造業の12%を占める「コンピューター・電子・光学製品」は16.6%、「ベースメタル・金属加工品」は15.8%と堅調、「ゴム・プラスチック・非金属鉱物」は4.9%の増加だった。構成比で6.4%を占める「機械・設備」は3.7%増加した。「繊維・アパレル・皮革」は10.8%増だった。
一方、鉱工業生産全体の約3割を占める「輸送機器(自動車含む)」は1.8%減少した。自動車部品の生産は伸びたものの、車両の生産が7.9%減と落ち込んだのが響いた。構成比で11%を占める「食品・飲料・たばこ」は1.0%減だった。