スロバキアの10月失業率、6.14%に改善

スロバキアの中央労働社会家族局が20日に発表した10月の失業率は6.14%となり、前年同月比で2.94ポイント、前月比で0.28ポイント改善した。10月末時点の求職者数は16万7,278人で、前月から7,743人減少した。

これを受け、フィツォ首相は「国内に失業率が20%を超える地区がなくなり、長年の懸案が解消した」と述べた。

一方、専門家によると高資格労働者の不足が国内経済に深刻な影響を与え始めている。そして「政府は失業率改善にではなく、国内企業が高資格労働者を確保し、更に成長できるように注力すべきだ」と指摘する。

10月の求人数は政府発表では約7万5,000人だが、専門家は10万人以上と見積もっている。しかし、教育水準が低く就労経験も浅い人が失業者の大半を占める現状では、企業が地元で労働者を確保することは困難となっている。

10月失業率を8つの県別にみると、東部のコシツェ県が10.10%と最も高く、同プレショフ県(9.96%)、南部バンスカー・ビストリツァ県(8.95%)が続く。また78の地区別では、リマフスカー・ソボタ地区が19.83%と最も高い一方、トルナバ地区が2.16%と最低を記録した。

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