ルーマニア樹脂建材大手、屋根材メーカーへの出資拡大

ルーマニアの樹脂建材大手テラプラスト(TeraPlast)は23日、同国の屋根材大手デパコ(Depaco)に対する出資比率を60%から67%に引き上げたと発表した。最新の金属屋根システム「グラディエーター」で急成長するデパコへの発言力を強め、ポートフォリオの拡充と付加価値向上を図る。

テラプラストは今年6月にデパコを買収したほか、セルビア工場設立を目的として現地会社を買収。8月にはルーマニア樹脂パイプメーカーのポリタブ(Politub)も完全買収した。このため9月に今年の投資額を当初計画の14%増にあたる9,600万レウ(2,100万ユーロ)に上方修正。1-9月期の純利益は前年同期比48%減の1,590万レウ(340万ユーロ)に落ち込んだ。

テラプラストはルーマニア北部ビストリツァを本拠地とするポリ塩化ビニール(PVC)加工の国内最大手で、配管パイプや窓枠材などの建材を主力商品とする。2016年の売上高は2億5,739万レウ、純利益は4,151万レウ(900万ユーロ)だった。(1RON=28.27JPY)

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