トルコ、モバイルネット業界が急成長

トルコ経済におけるモバイルインターネット業界の重要性が増している。トルコ・グーグルと調査会社OC&Cストラテジーコンサルタンツが共同で実施した調査によると、2016年の市場規模は前年比18%増の260億米ドルに拡大し、国民所得の4%に相当した。2023年にはこの比率が5.2%まで上昇する見通しだ。モバイルサービスの普及を基盤に、政府も電子商取引の拡大を見込んでいる。

モバイル・ブロードバンド加入数は昨年23%増の6,220万人に急増した。携帯アプリがネットユーザーの増加をけん引している。また、携帯ユーザーの68%がスマートフォンを使っているという。なお、2016年に販売されたスマホ1,300万台のうち、グーグルのOS「アンドロイド」を搭載したモデルが1,000万台以上を占めた。

スマホ普及にともなってモバイル・データ通信量も増加している。2016年は1億200万ギガバイトと、13年に比べて92%多くなった。

イルドゥルム首相はアンタルヤ県で21日開かれた国際Eコマース会議で、「電子商取引が建国100周年に当たる2023年に3,500億リラ(850億ドル)まで伸びることを期待する」と話し、これに向けて地方を含む全国でインフラを整備する必要性を指摘している。(1TRY=28.34JPY)

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