バルト3国の流通大手マクシマ(Maxima、リトアニア)は24日、ポーランド同業のストクロトカ(Stokrotka)を傘下に持つエンペリア・ホールディングを買収すると発表した。来年2月末までに株式公開買付け(TOB)を実施する。株式66%以上の取得がTOB成立条件となる。取引成立には競争当局の承認が必要となる。
今回の公開買付けはエンペリアと結んだ投資協定に基づき実施される。買取り価格は1株100ズロチ(約23.7ユーロ)で、全株式を取得した場合の買収額は11億9,200万ズロチ(2億8,300万ユーロ)に上る。
エンペリアの株式のうち3.47%は自社保有株で、48.84%はワルシャワ証取で取引されている。残りはアルトゥス(英国)やイポペマ(ポーランド)、アクサ(フランス)などの機関投資家が握る。
ストクロトカはポーランド国内で410店舗を展開し、コンビニエンスストア市場で20%のシェアを確保している。エンペリアはストクロトカのほか、不動産開発会社とIT企業を傘下に持ち、昨年は連結売上高で24億5,075万ズロチ、純益で5,055万ズロチ(1,200万ユーロ)を計上した。
マクシマはリトアニアで245店舗、ラトビアで154店舗、エストニアで76店舗、ブルガリアで63店舗、ポーランドで30店舗を運営している。昨年の連結売上高は26億9,300万ユーロだった。(1PLN=31.53JPY)