東欧保険最大手のウィーン・インシュアランス・グループ(VIG、オーストリア)は先ごろ、チェコの2子会社を合併させると発表した。監督当局の承認が得られれば、来年1月1日にも成立する見通し。保険商品の銀行窓販(バンカシュアランス)事業を強化する狙いだが、同国では特に損害保険に注力する。
具体的には、コーペラティヴァ・ポイストブナがポイストブナ・チェスケ・スポリタルニ(PCS)を吸収する格好となる。VIGはチェコで、この2社の他にチェスケ・ポニカタルスカ・ポイストブナも傘下に収める。これら3社を合わせると、チェコにおけるVIGのシェアは32.3%で首位。来年9月までにこれら3社の保険料高の合計を12億ユーロに伸ばし、税引き前利益を1億1,400万ユーロまで拡大させることを目指す。