自動車シート大手の米アディエント、ハンガリー工場拡張

自動車シート大手の米アディエントはこのほど、ハンガリー西部モールの拠点で新生産棟を開所した。中東欧での需要増加に応えるための措置で、大手自動車メーカー向けにシートの位置調節装置などを生産する。投資額は4,750万ユーロで、床面積は1万2,500平方メートル。従業員は当初500人を雇用し、将来的に700人まで増員する。

アディエントは2006年にハンガリーへ進出。モールのほか西部のメゾラック、中部のケチケメートに拠点を持ち、メルセデスベンツ、BMW、ロールスロイス、ルノー、日産、フォルクスワーゲン(VW)向けにシート部品や運転席フレームを生産している。従業員数は計2,700人以上。このうちモール工場の16年の従業員は2,000人で、売上高は約500億フォリント(約1億5,600万ユーロ)だった。

アディエントは世界33か国に237の生産拠点を構え、約8万6,000人の従業員を抱える。シート部品の年産量は自動車約2,500万台分に上る。(1HUF=0.43JPY)

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