ハンガリー中央銀行は12月19日、主要政策金利である3カ月物固定預金金利を過去最低の0.9%に据え置くことを決めた。政策金利の上限と位置付ける翌日物貸出金利と同下限の翌日物借入金利もそれぞれ0.9%、マイナス0.15%に据え置いた。
同国の2017年のインフレ率は2月の2.9%をピークに、1.9%~2.7%の間で推移していた。中銀は中期的インフレ目標3%の達成は19年半ばと予想する。
中銀はまた、政策金利を低水準で保持し金利曲線(イールドカーブ)を平たん化するための補足措置として、今年1月から償還期間5年及び10年の無条件金利スワップ(IRS)を発行する。1-3月期の発行額は最高3,000億フォリント(9億7,200万ユーロ)を計画している。
昨年7-9月期の経済成長率は前年同期比3.9%と好調だった。鉱工業生産、内需、雇用ともに堅調なことから、中銀は2017、18年ともに4%近い成長率を予測している。(1HUF=0.44JPY)