ルーマニアOMV、ガス処理プラントが2カ所完成

オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロムはこのほど、東部ブルチオアイアと南東部マドゥラリの天然ガス処理プラントが完成したと発表した。両施設は国内のガス供給能力向上を目的に2013年に着工したもので、総投資額は1億3,000万ユーロを超える。

両プラントはモジュール式の設計によりガス処理プロセスを共通化している。総処理能力は1日あたり最大200万スタンダードリューベ(Sm3)で、OMVの国内ガス生産量の約7.5%を占める。いずれも高圧ガス輸送網に連結されており、年間処理量は暖房用燃料として換算した場合、33万世帯を賄う量に相当する。

OMVペトロムは石油・ガス精製品の製造販売のほか、ブラジ火力発電所(発電能力860メガワット)とドロバントゥ風力発電所(45メガワット)も運営する。OMVが株式シェア51.01%を保有するほか、ルーマニア経済省(20.64%)、ルーマニア投資会社Fondul Proprietaria(10%)、少数株主(18.35%)の構成となる。

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