トルコ食品最大手、ビスケット子会社株を英子会社に売却

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディング(Yirdiz)はこのほど、菓子事業を統括する英子会社プラディスにビスケット事業子会社であるウルケル・ビスキュヴィの株式1億260万株を20億トルコリラ(4億4,100万ユーロ)で売却したと発表した。菓子事業の再編戦略に沿ったもので、プラディスのウルケル出資シェアは2016年に取得した21%と合わせて51%に拡大する。

ユルディスは2008年にベルギーの高級チョコレートブランドのゴディバを、14年に米キャンディー大手デメツと英ユナイテッド・ビスケッツを買収。菓子部門の国際事業成長を加速させるとともに効率化を図るため、同部門の統括会社として16年にプラディスを設立した。

ユルドゥズは1944年、ビスケットブランドのウルケルで事業を開始。現在は食品を中心に300超のブランドを世界約130カ国で展開しており、中東欧・中東・アフリカ市場最大の食品グループの地位にある。米穀物大手カーギルやケロッグなど複数の国際食品大手とも事業提携している。2016年の売上高は343億トルコリラ(75億6,400万ユーロ)だった。(1TRY=29.94JPY)

上部へスクロール