格安航空大手のウィズエアー、伊アリタリア部分買収に関心

中欧格安航空最大手のウィズエアーが、経営破たんした伊アリタリア航空の部分買収に関心を示している。ウィズエアーのヴァーラディ社長はこのほど、伊レプブリカ紙に対して「イタリア市場に関心がある。アリタリアについては長距離路線よりも短・中距離路線が魅力的だ」と述べた。

アリタリア航空は昨年5月、事業再建案を労組側が拒否したため、倒産手続きを開始した。現在は伊政府の特別管理下におかれ、つなぎ融資で営業を続けている。

政府は同社の一括売却を目指しているが、19日には事業の大半を対象とした独ルフトハンザ航空の買収提案を「改善の余地が大きい」と拒否しており、見通しは不透明だ。

アリタリア航空の事業については、ウィズエアーとルフトハンザのほか、英イージージェット、米投資ファンドのサーベラスなどが取得に関心を示している。