チェコの鉄道貨物輸送最大手CDカーゴはこのほど、機関車調達入札を開始した。電気機関車を最大50両、ディーゼル機関車を同5両調達する。契約時に最低でも電気機関車10両、ディーゼル3両を発注し、オプションとして4年後に電気機関車40両、ディーゼル2両を追加発注できるようにする。応札締め切りは2月22日で、年内もしくは来年の納品開始を見込む。
新規調達する機関車は、近隣のドイツ、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、スロバキアへの輸送業務に対応できるよう異なる電化方式への切り替えが可能なほか、必要に応じてスロベニアとクロアチアの軌道システム向けに調整できることが前提条件となる。最低出力は電気機関車が5メガワット、ディーゼルが2.4メガワットとする。
CDカーゴは2007年、チェコ国鉄(CD)の貨物輸送子会社として設立された。現在、機関車900両超を投入し、中東欧を主力市場として事業展開する。欧州の鉄道貨物輸送業界では5位につける。16年の貨物輸送量は6,550万トン、税引き前利益は9億7,000万コルナ(3,800万ユーロ)だった。(1CZK=5.34JPY)