欧州復興開発銀行(EBRD)がベラルーシの医薬品販売大手アプテカ・グループ(Apteka Group)に500万ユーロを融資する。現地通信社ベルタが25日、EBRDベラルーシ事務所のピヴォヴァルスキー所長の談話として報じたもので、融資期間は5年。
アプテカは国内最大の医薬品販売業者で、薬局チェーン「アーデル・アンド・ドブリヤ・レキ」ブランドで現在201店舗を展開する。昨年は41店を新設し大きく事業拡大した。2021年末までにさらに160店を新設し、成長を加速させる計画だ。
今回の融資は、ローンと証券投資を組み合わせたメザニンファイナンスの形をとる。通常の貸付より返済順位が低くリスクも高いが、それに見合った投資収益が期待できるもので、EBRDは対ベラルーシ融資では今回初めて取り入れる。同国でも新しい資金調達手段として認知、活用されることを期待している。
EBRDはこれまでにベラルーシで95のプロジェクトに総額19億7,700万ユーロを融資した。民間プロジェクトが全体の82%を占める。昨年は道路、上下水道、埋め立てゴミ処理場など主に公共部門のインフラ整備プロジェクトに投資した。