タジキスタンのアルミ生産量激減、17年は10.3万トン

タジキスタンで主要輸出品のアルミニウムの生産量が激減している。昨年の生産量は10万3,000トンで、2012年(27万8,000トン)と比べて62.9%減少した。生産設備の老朽化や燃料調達の遅れが原因だ。現地通信社アヴェスタが25日、ジャッボルゾーダ経済開発・貿易副大臣の話として報じた。

国営アルミ製造会社タルコ(Talco)は、国際商品市場で取引される高純度(A7)アルミの生産量が12年には総生産量の70%を占めたが、現在は設備の老朽化により生産できなくなっている。昨年の一次アルミニウム輸出高も前年を3.2%下回る10万1,000トンで、売上高は2億7,000万ドルにとどまった。

タルコは昨年、2020年の年間生産量30万トンを目標に掲げ、生産体制の刷新に着手した。11月に発表した中国建設大手の雲南建工集団との新工場建設提携によると、タルコの敷地内に最新技術を導入したエネルギー効率の高い工場を建設し、生産量の大幅増を図る。今年着工し、1年半後の完成を目指す。

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