ハンガリーで政府の投資助成プログラムを利用した直接投資が活発化している。シーヤールト外務貿易相は7日、2017年に政府が助成金を供与した96件のプロジェクトの投資総額は35億ユーロで、過去最高に達したことを明らかにした。前年は71件で、投資総額は32億ユーロだった。
政府が投資支援先として重視するのは、生産拠点に投資する企業のほか、職能の高い人材の雇用につながる研究開発部門を開設する企業。助成金を受けたプロジェクトは昨年、1万7,000人の雇用を創出し、労働市場の活発化に大きく貢献した。
投資助成件数を分野別に見ると、自動車が36件で最多。管理部門の業務効率化を図るためのシェアードサービスセンターは10件、電子と食品は各7件、ITは5件だった。国別に見ると、ドイツ企業によるプロジェクトが29件、ハンガリーが18件、米国が10件と多かった。日本は韓国と同じ3件だった。
同日はトルコの強化樹脂メーカー、メティックス(Metyx)への助成も発表された。投資計画によると国内西部カポシュヴァールにある風力発電用部品工場に4つの生産ラインを増設し、180人超を新規雇用する。投資額は32億フォリント(1,030万ユーロ)で、政府が9億300万フォリントの助成金を供与する。(1HUF=0.43JPY)