ブルガリア民放最大手、チェコ投資会社PFFが買収

スウェーデンの民放大手モダンタイムス・グループ(MTG)は19日、ブルガリア最大の民間放送会社であるノヴァ・ブロードキャスティングをチェコ投資会社PFFへ1億8,500万ユーロで売却すると発表した。ブルガリア競争当局の承認を経て、上半期中に手続きを完了する。

ノヴァは「ノヴァTVチャンネル」、「キノ・ノヴァ」、「ノヴァ・スポーツ」などテレビ7チャンネルとウエブサイト19ページを運営する国内最大手。従業員数650人で、昨年は営業利益2,000万ユーロを計上した。

ニールセン・アトモスフィアが昨年4月に発表した調査によると、ノヴァは視聴率32%で民放として国内1位。2位にはセントラルヨーロピアン・メディア・エンタープライゼス系のbTVがつけている。ブルガリアで全国放送を展開している民放はこの2社だけだ。

なお、PFFはチェコの富豪ペーター・ケルナー氏の投資会社で、消費者金融業のホームクレジットや携帯事業者02チェコ、金・銀鉱山運営のポリメタルなどに出資している。運用資産は350億ユーロ弱に上る。

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