アゼルバイジャン国営石油企業のソカール(SOCAR)は22日、トルコに建設中の石油製油施設が今年7-9月期に稼働を開始する見通しを明らかにした。同国で製油所が新設されるのは30年ぶりで、完成後はトルコの石油精製能力が30%向上。燃料の輸入依存度が低下する。石油製品の一部は現地の石化子会社ペトキムに原料として供給することになっている。
エーゲ海沿岸のイズミール県アリアーに製油所を開設する。投資額は60億米ドル。原油処理能力は年1,000万トンで、ナフサ(年産量160万トン)、キシレン(同42万トン)のほか、ディーゼル油(同480万トン)、ジェット燃料、石油コークス、液化石油ガス(LPG)などを生産する。
トルコはディーゼル油を輸入に頼っている。消費量は年約7%のスピードで増加しており、2019年には2,500万トンに達する見通しだ。