トルコ移動通信最大手のトゥルクセルとロシアのITソリューション企業ペーターサービス(ブランド名「NEXIGN」)は1日、戦略提携を結んだと発表した。トゥルクセルのIT子会社トゥルクセル・テクノロジーの国際事業を、ペーターサービス子会社ヴェントゥーラ・デジタル・ソリューションが技術面・開発面で支援する内容だ。トゥルクセル側は顧客サービスの向上、ペーターサービスは事業拡大のメリットを期待する。
トゥルクセルは、「求められるサービスの質が高まりつつあることを念頭に、既存顧客への支援を強化することで弊社の魅力を高め、さらには新規顧客獲得につなげるのが優先課題。ソフト開発で25年の実績を誇るペーターサービスは課題達成に向けた理想的な提携先だ」と期待感を示している。
一方のペーターサービスは「今回の提携は、国際事業の拡大、新規市場・顧客の開拓というグループ戦略を推進する力となる」とコメントしている。
ペーターサービスは1992年の創立。移動通信事業者を対象に、顧客管理・課金・請求ソリューションなどを提供する。取引先にはメガホン、ロステレコムなど国内大手のほか、英ボーダフォン、ウクライナのキエフスターなど国内大手も名を連ねる。トゥルクセルは、北キプロス・トルコ共和国(トルコ系が実効支配するキプロス北部地域)の事業でペーターサービスと取引がある。