ティッセンクルップのハンガリー車部品工場が開所

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは2日、約1億ユーロを投じたハンガリーの自動車部品工場が開所したと発表した。電子操舵システムと駆動システムを生産し、独自動車メーカーなどに供給する。数カ月後の本稼働時には最大500人を雇用する予定。

新工場の所在地はブダペストの東70キロメートルに位置するヤースフェーニーサール。同社は2015年12月に複数の大手自動車メーカーから操舵部品を計45億ユーロで受注しており、これに対応するため昨年春に着工した。

自動車・産業部品部門のカーステン・クロース最高経営責任者(CEO)は、「ハンガリーはここ数年で欧州自動車産業の重要なプレイヤーに成長した。乗用車生産台数は昨年だけで約48万台に達した。我々の顧客は更なる投資を行って新工場を建設し、わが社もハンガリーで利益を確保しながら成長していく」と述べた。

同社はハンガリーではブダペストに操舵部品のソフトウエア開発センターを持つほか、ジュールで車軸工場を運営する。現在はデブレツェンでコイルばねとスタビライザーの工場建設を進めており、年内の量産開始を予定している。

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