トルコの防衛システムメーカー、ベスト・グルプ(Best Grup)は2月27日、軍用車両向けの遠隔操作システムを米国とアラブ首長国連邦(UAE)に対し輸出する計画を明らかにした。この遠隔操作システムは軍用装甲ホイールローダーの「トスン」(Tosun)などに使用するもの。トスンは現在トルコ軍がシリアで展開する戦闘でも用いられているという。
ベスト・グルプのデレバシ氏は国営アナドル通信に対し、「今後3カ月を目途に米国とUAEへの輸出を開始する」と述べた。
同氏によると、トスンの生産コストは外国製品の6分の1程度。無人走行も可能な同車両は操縦席やエンジン、燃料タンク及びタイヤを守る装甲を備え、ロケット弾の命中後も作業を続けることができる。現在85台のトスンがトルコの対テロ作戦に参加している。
アンカラに本拠を置くベスト・グルプは軍用ホイールローダーのほか、ドローン、無人ヘリコプター、無人ミニローダー、防弾車両、ロボット兵器などを生産している。