露ズベルバンク、17年は38%の増益

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが2月28日発表した2017年連結決算の純利益は7,487億ルーブル(108億2,300万ユーロ)となり、前年から38.2%拡大した。ウクライナ介入を機に発動した欧米の対ロ経済制裁が長引く中でも景気が回復してきたことや、国内市場で優位に立つ強みをテコに純金利収入と純手数料収入を伸ばしたことが大幅増益につながった。

純金利収入は6.6%増の1兆4,521億ルーブル(209億9,060万ユーロ)。純手数料収入は銀行カード事業が特に堅調で、12.9%増の3,942億ルーブル(56億9,830万ユーロ)となった。貸付総額は6.6%増の19兆9,000億ルーブル(2,876億6,100万ユーロ)で、このうち企業顧客向けは4%増の14兆2,000億ルーブル(2,052億6,600万ユーロ)。個人顧客向けローンも13.5%の大幅増で5兆7,000億ルーブル(823億9,540万ユーロ)に拡大した。

17年10-12月期(第4四半期)の純利益は1,724億ルーブル(24億9,210万ユーロ)で、前年同期から21.6%増加した。純金利収入は7.8%増の3,829億ルーブル(55億3,500万ユーロ)、純手数料収入は21.1%増の1,180億ルーブル(17億570万ユーロ)だった。(1RUB=1.86JPY)

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