味の素は7日、トルコの3子会社を7月に統合すると発表した。トルコと中東で総合食品メーカーとして事業を展開する体制を整えるのが狙い。事業規模を2020年に17年の2倍に当たる100億円超まで拡大する目標だ。
統合するのは、2011年に設立した販売会社と2013年に取得したキュクレ食品(主要製品:液体調味料、ピクルス)、2017年に買収したオルゲン食品(粉末調味料、加工食品)の3社。新会社の名称は「イスタンブール味の素食品」となる。
味の素は今回の統合を通じて、コーポレート機能を集約する。また、キュクレ、オルゲン両社のマーケティング・販売機能を活用して既存製品の製造販売を強化するとともに、新製品の開発にも取り組む。トルコを地盤に中東への輸出も強化する。
さらに、「ケマル・キュクレル」、「ビジム・ムトゥファク」など主要ブランドの製品パッケージに味の素グループ共通のグローバルブランドロゴ「AGB」を順次導入し、トルコおよび中東における「味の素ブランド」の浸透を図る。