トルコ中銀が政策金利据え置き、インフレ抑制姿勢を保持

トルコ中央銀行は7日に開いた金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決めた。主要政策金利の7日物レポ金利は8%、事実上の上限金利と位置付ける後期流動性貸出金利は12.75%、翌日物貸出金利は9.25%、翌日物借入金利は7.25%に維持する。金融引き締めを継続し、インフレの抑制を図る。

中銀は昨年11月、8カ月ぶりの利上げに踏み切り、7日物レポ金利を0.5ポイント引き上げて8%に設定した。今回は1月の会合に続く2度目の据え置きとなる。中銀は声明で「インフレ見通しが大きく改善するまで引き締め政策の姿勢を保持する」とし、インフレへの警戒感が依然強いことを示唆した。

インフレ率は昨年11月に過去14年間で最も高い12.98%をつけた後、今年2月には10.26%まで低下したものの、中銀が目標として掲げる5%を大きく上回っている。中銀はあらゆる措置を講じて物価安定の達成に取り組むとしている。

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