フィンランドの老舗通販ホビーホールとエストニアのオンライン通販会社ハンザポストが合併する。取扱商品の幅を広げるとともに、協働を通じて技術・開発力を向上させ、北欧・バルト圏のオンライン通販大手としての地位を固める。
合併後の新会社の名称はホビーホール。株主構成はハンザポストが46%、フィンランドSGNグループが46%、ホビーホールのパッティニエミ社長の関連会社が8%となる。ブランドは従来のホビーホール(フィンランド)、ハンザポスト(エストニア)、Xネット、アップストア(いずれもラトビア)を維持する。
ホビーホールは1962年の創業。長らく小売大手ストックマンの傘下にあったが、2017年に同族企業SGNグループに買収された。同年の売上高は4,300万ユーロ。100人を雇用する。
一方のハンザポストはエストニア郵便と電気通信ソネラの合弁企業として1997年に設立された。99年にはラトビア進出を果たし、2017年は従業員125人で2,900万ユーロの売上高を計上した。
フィンランドでは小売売上高の10%をオンライン通販が占め、エストニアでも3%を越えている。オンライン売上高の年間伸び率はフィンランドで20%強、エストニアで約40%に上る。