ロシア、ベラルーシ、カザフスタンの国鉄が共同で設立した物流企業「統一運輸ロジスティクス(UTLC)」はこのほど、オーストリアの鉄道貨物大手レール・カーゴ・オーストリアと提携することで基本合意した。3国を経由する中国・欧州間の鉄道コンテナ輸送事業の強化が狙い。
同合意に基づき、UTLCは中国との国境に位置するカザフスタン・ドストゥクからポーランド国境に近いベラルーシ・ブレストまでの輸送、レール・カーゴは欧州連合(EU)域内の輸送を担当する。
UTLCはレール・カーゴを提携先に迎えることで、包括的な新サービスを導入し、顧客の満足度を高めることができると期待する。また、ロシアと欧州の鉄道会社による技術・情報・サービス提携の発展や、ユーラシア鉄道路線の開発ためにも意義があるとみている。
UTLCは海路を利用した複合輸送にも目を向けており、ロシア国鉄子会社のカリーニングラード鉄道は、バルト海に面したカリーニングラードの港湾運営会社と戦略提携を結んでいる。