自動車や建設・鉱業機械向けにエンジン部品を手掛ける英アルボン・エンジニアリングがセルビア北部のルマにある拠点を拡張する。ルマ市当局が14日明らかにしたもので、近日中に新生産棟を着工する見通し。完成後は200人を新規雇用する。
同社はルマ工場を2014年に開所し、自動車産業向けにコネクティング・ロッドを生産している。敷地面積は10万平方メートルで、生産ラインは完全自動化されている。
セルビアは同社にとり大陸欧州で唯一の拠点。ルマのほか、同市から20キロメートルほどの距離にあるシマノブチにも工場を持つ。
アルボンはコネクティング・ロッドのほか、ベアリング・キャップやシリンダーヘッド、フライホイールを生産する。自動車大手のダイムラー、ルノー・日産、ボルボ、フォード、アストンマーチン、建機大手の英JCB、米キャタピラーなどと取引がある。