自動車部品大手の独ヘラーは、リトアニアのカウナス自由経済地域(FEZ)で建設中の電子部品工場を8月に稼働する。床面積は7,000平方メートルで、主にセンサー、アクチュエーター及び制御部品を生産する。第1期工事の投資額は約3,000万ユーロ。現地経済紙『ヴェルスロ・ジニオス(Verslo Zinios)』が先ごろ報じた。
リトアニア法人のジャレツキ最高経営責任者(CEO)によると、同工場では既に従業員40人を雇用した。今後3年で約250人まで増員する計画だ。
ヘラーのカウナス工場の近くでは、独同業コンチネンタルが年央に9,500万ユーロを投じて電子部品工場の着工を予定している。ヘラーが同社との競合の中、自動車メーカーとの供給契約を獲得できれば、将来的にカウナス工場の従業員を2,000人まで増員する可能性もある。
ドイツ北西部のリップシュタットに本拠を置くヘラーは自動車用のライト・電子部品の世界大手。35カ国の125カ所以上に拠点を構え、約3万8,000人を雇用している。