トルコの強化樹脂メーカー、メティックス(Metyx)は先ごろ、ハンガリー南西部のカポシュヴァールにある風力発電用部品工場を拡張する計画を明らかにした。1,000万ユーロを投じて2つの生産施設を増設し、需要の増加に対応する。投資額のうち300万ユーロを政府の助成で賄う。拡張に伴い従業員182人を新規雇用し、現在の約2倍に増やす。
新施設の床面積は1棟が6,000平方メートル。年内に3つの生産ラインを設置し、ガラス繊維と炭素繊維の部品を生産する。現地法人のウストゥネル社長によると、年間生産量は現行の3,000トンから8,000トンに増加する見通し。
メティックスは2013年、ハンガリーのバスメーカーNABIから操業停止したカポシュヴァール工場を取得し、翌2014年から生産を開始した。従業員数は155人で、強化樹脂複合材を使った風力発電ローターのブレードやキャビネットなど新エネルギー関連の設備を生産している。
同社はまた、トルコ西部のマニサにある工場を2万3,000平方メートル拡張し、生産能力を倍増させることも計画している。