資源大手リオ・ティント、セルビア探鉱事業で豪社と合弁

英豪系資源大手リオ・ティントがセルビアでの銅と金の採掘事業に向け、豪鉱業会社ライデン・リソーシーズと合弁を設立する。ライデンの12日の発表によると、採掘の対象となるのは同社がセルビアに持つ鉱山で、東部の西テチス海鉱床に位置するザパドニ・マイダンペック、マイダンペック・ポジャス及びドニェ・ネブリェの3つ。リオ・ティントはライデンに対し今後10年間で3,150万ドルを3回に分けて支払い、最終的に75%の権益を取得する。

ザパドニ・マイダンペックとマイダンペック・ポジャスはどちらもカルパチア山脈とバルカン山脈に連なる「ティモク銅金ベルト」上に位置している。同地域は斑岩と熱水の地質作用により形成された鉱石が多く賦存する。

リオ・ティントは最初の3年間で250万ドルを支払い合弁事業の権益51%を得る。その後3年ごとに900万ドルと2,000万ドルを支払い、それぞれ14%と10%ずつ権益を増やしていくことができる。

リオ・ティントは2004年に同国のヤダル川沿いの渓谷周辺で大規模なホウ酸リチウム鉱床を発見しており、実現可能性調査(フィージビリティスタディ)の結果と政府の承認を得た後、2023年にも生産を開始することを予定している。

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