セルビア中央銀行は14日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、3.25%に設定した。利下げは昨年10月以来で、過去7ヵ月間で3度目。市場は据え置きを予想していた。インフレ鈍化と通貨ディナール高が進み、経済成長も見込まれることから追加利下げに踏み切った。
2月のインフレ率は前年同月比1.5%で、中銀目標の中央値である3.0%を大きく下回り目標範囲(1.5%~4.5%)の下限に達していた。中銀は今後のインフレ率の推移について、前年のインフレ率が高かったことを反映し今後数カ月は低水準にとどまる一方、国内需要の伸びなどを受けて来年から徐々に目標値に近づいていくとの見通しを示した。
中銀は声明で、「インフレ圧力が低いこの時期に利下げをすることで融資の活性化を促し、経済成長を後押しする」と意図を述べた。またインフレ圧力が抑えられている理由の1つとして、期待インフレ率が低いものにとどまっていることを挙げた。