リトアニアの複合企業アヘモスグループ(Achemos Grupe)は13日、子会社のレネルガ(Renerga)を通じてクロアチアとチェコにある二つの風力発電所を買収したことを明らかにした。取得した施設の設備容量はそれぞれ18メガワットと42メガワット。取引額は明らかにしていない。同社は国外での発電所買収の理由として、リトアニア政府の風力発電促進策が停滞していることを挙げた。
クロアチアの港湾都市ザダル近郊にある発電施設は、同国の風力発電の設備容量全体の約10%に相当する容量を持つ。一方チェコの施設は同国全体の5%を占め、国内3番目の規模を誇る。
レネルガはリトアニア東部のアニクスシィと西部のベナイシィにそれぞれ設備容量7.2メガワットと50メガワットの風力発電施設を持つほか、水力発電施設や太陽光実験施設も保有している。