リトアニア銀行(中央銀行)は14日、シンガポールの中央銀行に当たる金融管理局(MAS)と提携協定を結んだと発表した。情報技術(IT)と金融を融合したフィンテックの開発を支援し、両国の金融革新を促進する狙い。
具体的には、共同プロジェクトの実施や情報共有に加え、規制法規に関するフィンテック企業の理解を深める活動を行っていく。リトアニア銀のユルギラス理事は、欧州外の金融企業がリトアニアを拠点に欧州事業を展開できるような基盤作りに務めていることに触れた上で、「MASとの提携が両国フィンテック企業の成長を後押しする」と期待感を示した。
MASのモハンティ・フィンテック担当理事は、シンガポールをフィンテックの中心地に育てる目標を確認した上で、今回の提携によって、「リトアニアとシンガポールの企業が両国の持つ力を活用できるようになる。これら企業が新市場へ進出する助けとなるだろう」とコメントした。