ハンガリーの石油・ガス最大手MOLは19日、JSRと合弁で開設した溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)の工場が稼働を開始したと発表した。北東部のティサウーイヴァーロシュにある新工場は年産能力が6万トンで、100人超を新規雇用する。
S-SBRは低燃費タイヤの製造に使用される。MOLはすでに2015年から、S-SBRの主原料となるブタジエンを新工場に隣接する施設(年産能力13万トン)で生産している。
MOLとJSRは2013年11月、S-SBRを生産・販売する合弁会社の設立で合意した。出資比率はJSRが51%、MOLが49%で、JSRは製造ノウハウと販路を、MOLは工場のインフラを提供している。
MOLは2030年までに45億ユーロを投じ、自動車、包装、建設、電機・電子機器の各分野向けに高付加価値の石油化学製品を拡充する計画だ。