チェコで高速通行料値上げ、21年から2千コルナに

チェコ政府が高速道路通行料金の引き上げを計画している。料金システム改正の一環で、3.5トン未満の車両の年間通行料を現行の1,500コルナ(約59ユーロ)から2021年に2,000コルナ(約78.7ユーロ)に引き上げる方針だ。金額と時期は最終的に変更される可能性がある。

チェコでは3.5トン未満の車両の通行料金の徴収はヴィネット(前払い式の利用券)を採用しており、1年用以外では1カ月用が440コルナ(約17.3ユーロ)、10日間用は310コルナ(約12.2ユーロ)となっている。同料金は2012年以降据え置かれている。

通行料金システム改正の柱は通行料支払い証明となるヴィネットの電子化だ。従来のステッカー方式は印刷や販売などのコストが年間2億8,000万コルナ発生していた。電子化に際しては1億1,000万コルナの初期投資費用かかるが、年間運営費は推定1億6,000万~2億4,000万コルナで、中長期的にコスト削減につながる。試算によると通行料収入も2億2,000万コルナ増加する。

電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の通行料免除や、天然ガス(CNG)車の50%割引も改正に盛り込まれる。これによる通行料収入減は推定で年間数1,000万コルナ。

これまで暦年制だった年間通行料は有効期間が契約日から365日間に変更される。(1CZK=5.12JPY)

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