チェコの3月インフレ率1.7%、5カ月連続で低下

チェコ統計局(CSU)が10日発表した2018年3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.7%上昇し、上げ幅は前月から0.1ポイント縮小した。インフレ率の低下は5カ月連続で、2016年11月以来の低水準となった。

中央銀行はインフレ率が事前予想(2.3%)を下回ったことについて、食品の値上がりが小幅にとどまったことや、燃料価格が予想に反して低下したことなどが理由と説明した。今後のインフレ率については、「低失業率を反映した賃金上昇が圧力となって徐々に上昇し、来年上半期に中銀目標の最低ラインである2%をやや下回る水準に達する」と予測する。

チェコは昨年8月、他の欧州諸国に先駆けて金利を引き上げ、12~18カ月間は引き締め局面を続ける方針を示した。以来、11月と2月に追加利上げを実施し、現行金利は0.75%。市場では今回の中銀コメントを踏まえ、次回の利上げが今年末か来年初めになると予測している。

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