トルコの投資会社メトカプ・エネルギーインベストメンツ(MetCap)とカタールのフュージョンダイナミクスは9日、合弁会社を設立してトルコ西部のエネズに石油化学工場を設置すると発表した。建設費は40億ドルで、ポリエチレンとポリプロピレンを生産する。年産能力は年間100万トンとなる見通し。
新会社のメトカプ石油化学(Metcap Petrochemicals)は両社の折半出資とする。新工場では年間21億立法メートルの天然ガスを精製し、ポリエチレン40万トンとポリプロピレン59万トンを生産する。工場の電力は、メトカプの子会社が北西部のキルクラエリに建設するガスタービン・コンバインドサイクル発電所(CCGT)から供給する予定。
新工場の建設費40億ドルのうち30%はメトカプとフュージョン社が負担し、残りは借入金で賄う。建設予定地はトルコ財務省が保有する国有地で、経済省から付加価値税と関税の免除、その他の税の減免といった優遇措置を受ける。