自動車部品の独アイデアル(Ideal)・オートモーティブが、ポーランドに国内2つ目となる工場を設置する。現地デベロッパーのパナットーニに開発を任せ、賃借(リース)する形をとる。総投資額はリース契約関連費用を含め1,520万ユーロ。今月末までに着工し、10-12月期中に完工する予定だ。
新工場はポーランド南西部のバウブジフ特別経済区に属するシュフィドニツァに設置し、トノカバー(荷室の目隠し)やトランクフロアカーペットなどの内装用繊維部品を生産する。敷地面積は9万2,000平方メートル、建物面積は2万7,500平方メートルで、うち工場が2万5,000平方メートルを占める。最大500人の雇用創出が見込まれる。
アイデアルがパナットーニと提携して工場を設置するのは、2014年のチェコ・ストジーブロ工場、昨年のポーランド・ジェロナ・グラ工場に続いて3度目。新工場のリース契約期間は12年となっている。
ドイツ中部のバンベルクを本拠とするアイデアルは1964年の創業。ドイツ、チェコ、スロバキア、ポーランド、中国、メキシコで全17拠点を運営し、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ボルボ、マクラーレン、ランボルギーニ、ブガッティ、ポルシェなどと取引がある。従業員数は4,000人強で、昨年の売上高は3億8,900万ユーロに上った。