独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のスロバキア子会社、VWスロバキアが先ごろ発表した2017年通期の生産台数は36万1,776台となり、前年の38万8,697台から6.9%減少した。新モデル生産が相次ぎ、準備のため生産を縮小したことが影響した。税引き前利益は2.5%増の2億4,000万ユーロ、売上高は75億5,000万ユーロだった。
VWは昨年、スロバキアでVW、ポルシェ、アウディの各ブランドの新モデルの生産を開始した。同国の総生産台数に占める割合は、VW「トゥアレグ」、アウディ「Q7」、ポルシェ「カイエン」の各スポーツ多目的車(SUV)の合計で全体の57%を占めた。残りの43%は小型車のVW「e-up!」、シュコダ「シティ・ゴー」、セアト「ミー」だった。
昨年の同国の投資額は3億6,860万ユーロ。同社は12月にブラチスラバ工場のポルシェ生産部門を拡張している。
従業員数は過去最高の1万3,700人に達した。工員の平均賃金は諸手当込みで月額1,854ユーロだった。