独エーオン、スロバキアの高効率ガス発電所を再稼働

独エネルギー大手のエーオンはスロバキア西部のトルナバ州マルジェニツェにあるガスコンバインドサイクル発電所を今年夏に再稼働する。電力市場の好転に加え、同発電所の売却の可能性が理由だ。最新技術を誇る同発電所だが、すでに操業を4年半停止している。現地紙『スロバキア・スペクテイター』が17日伝えた。

エーオンは再稼働の理由として◇電力価格が昨年上昇し、同発電所の運転再開のめどが立ったこと◇同発電所を売却する可能性があり、完全に稼働可能であると示す必要があること――を挙げた。

マルジェニツェ発電所は出力436メガワット。2011年1月に商業運転を開始したが、経済低迷による電力価格の下落を受けて13年10月に停止した。建設投資額は4億3,000万ユーロ超に上り、スロバキアのエネルギー部門では過去10年で最大の投資案件だった。熱効率は59%で、欧州随一の高率を誇る。