ロシア国営ガス会社ガスプロムは4月30日、ロシア黒海沖からトルコに天然ガスを輸送するパイプライン「トルコ・ストリーム」を敷設するプロジェクトについて、黒海オフショア区間が完工し、全体の完成まで上陸地点での工事を残すのみとなったと発表した。昨年5月の着工以来の敷設距離は1,161キロメートルに及ぶ。
トルコから先のギリシャ、ブルガリア、イタリアなど南欧に向けた分岐ラインは今年7-9月期(第3四半期)に着工する予定。
ロシア政府は、欧州天然ガス市場でのシェア拡大が、トルコ・ストリーム及びロシアとドイツをバルト海経由で結ぶ「ノルド・ストリーム2」の開通にかかっているとみているが、後者の計画はまだ着工されていない。