スイス食品大手ネスレは4月24日、ブルガリア事業に4,600万レフ(235万ユーロ)を投資することを明らかにした。現地法人の幹部によると、投資の対象は主に新製品や自販機となる予定。同社は昨年、新製品の開発や自販機事業、製品の安全性向上、IT及び人材関連分野などに計6億レフを投じている。
ネスレ・ブルガリアの今年1-3月期の売上高は前年同期比6.8%増の5,410万レフ(2,760万ユーロ)。昨年の売上高は2億5,800万レフで、純利益は原材料費の値上がりを反映して前年比18.6%減の2,330万レフ(1,190万ユーロ)に後退した。
ネスレはブルガリアでは首都ソフィアに工場を持つ。同工場の生産額の約40%が輸出向けで、英国、ドイツ及びポーランドの3カ国で全体の53%を占める。製品別ではチェコレート菓子「キットカット」がほとんどで、割合は90%を超える。
同社は今年中に生産の効率化も進める計画だ。工場の冷却システムを改善し水使用量を43%削減する他、蒸気・復水循環システムを改善しエネルギー使用量も15%減らす予定。また、2025年までにすべての包装をリサイクル又は再利用可能なものとすることも計画している。(1BGN=68.06JPY)