エストニアの物流会社GTSエクスプレスは先ごろ、中国国鉄との間で同国のムーガ港と中国の西安を結ぶ路線の開設で契約を結んだ。今年6月から週2便の運航を開始する予定。
契約を交わしたのはGTSエクスプレス子会社のGTSレールと中国国鉄傘下の西安国際内陸港複合輸送社。これにより、中国政府が主導する「一帯一路」構想に中国と欧州を結ぶ新たなルートが加わることになる。契約には同路線に対する中国政府の補助金拡大が含まれる。西安と欧州を結ぶ路線については、ハンガリー、ドイツ、ポーランド、フィンランドとの間で既に合意が成立している。
GTSレールは「鉄道輸送は船便に比べ到着が2倍から3倍早いため、新路線は非常に重要な意味を持つ」と述べた。エストニアのルビ経済開発通信相は今回の契約について「エストニアのネット取引や物流関連企業にも新たな可能性をもたらすものだ」とし、同国が主要交易ルートの十字路の役割を今後も果たし続けるとの考えを示した。