スホーイ、イランからスーパージェット旅客機40機を受注

ロシアの航空機製造会社スホーイ・シビル・エアクラフトは4月25日、イランの航空2社からジェット旅客機「スーパージェット100」を40機受注した。契約総額は約20億米ドルで、1年後に納入を開始する。

発注したのは国営イラン航空子会社のイラン・エアツアーズと、民間のアーセマーン航空で、それぞれ20機を調達する。

スーパージェット100はスホーイが伊同業アレーニア(現レオナルド)と共同で開発した100人乗りの中型旅客機。航続距離は4,500キロメートル超で、テヘラン発着であれば欧州のほぼ全域と北・東アフリカ、南・中央アジアまでカバーできる。

対イラン制裁で機材が老朽化していた同国の航空会社は2016年の制裁解除を機に、大量発注に乗り出している。イラン航空はエアバスに118機、ボーイングに80機、ターボプロップメーカーのATRに20機を、アーセマーン航空もボーイング「737型マックスジェット」30機を発注済みだ。

しかし、納入されたのはそのうち一握りに過ぎない。支払い能力の確認が納入条件となっているためだ。スホーイ機発注をめぐる資金調達上の取り決めがどのようなものかは不明だが、欧米企業ほど厳しくないと推測されている。

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