ハンガリー国鉄(MAV)の旅客部門であるMAVスタルトはこのほど、自らが手掛ける高速列車向けの台車およびブレーキシステムをドイツのシーメンス及びクノール・ブレムゼから調達すると発表した。入札を経て決定したもので、発注規模は78億フォリント(約2,500万ユーロ)。来年夏から納入が始まる見通しだ。
MAVスタルトは最高速度200キロの高速列車用客車「ICプラス」を独自開発した。シーメンスはこれに使われる台車140台を、クノール・ブレムゼはブレーキシステム70ユニットと留置ブレーキ部品を供給する。
MAVシュタルトは2011年に長距離列車用の客車を独自に開発・製造することを決定した。客車の国内生産を復活させるとともに、老朽化する客車の更新の可能性を広げる狙いだった。
東部ソルノクにある工場ではすでに生産が始まっている。年間50台前後を出荷し、直接・間接雇用でそれぞれ250人の雇用創出を見込む。(1HUF=0.41JPY)